#振り返り

これまでの会社生活などの振り返りや時事

専門家はうそつきなのか(COVID19その5)

何かあるとマスコミには、その分野の専門家や評論家が登場する。なかには、そんな分野があるのかと不思議に思うこともある。
2011年の福島で起きた原子力災害でも、あまたの有識者が現れたが、どうみても炉心損傷が起きているはずの段階でも、それをはっきり指摘した人は、いなかった気がする。
今回も、WHOがいい例。「人から人への感染は確認されてない」「エアロゾル感染はない」「パンデミックではない」「マスクは効果なし」など、今から思えば、まるでフェイクニュースのオンパレード。
8割おじさんと揶揄されている先生もいる。個人的には、評価する点もあるが、そもそも、前提条件やら境界条件やらで、予測に桁違いの幅が出るのに、その条件や手法を明らかにしない姿勢は良心的とはいえない。
毎日、何人陽性者が出たと報道されるが、検査数などの前提条件が、なかなか示されない。
本当のことを伝えることは、難しい。みな、なにがしかの集団、組織、権威者などの影響を受けている。
結果的に「うそ」をいってしまう、「本当のこと」をいえないこともある。
それには「圧力」「恫喝」などの外的要因だけでなく、「忖度」「エゴ」「自尊心」「功名心」などの内的要因がある。なによりも、失職や裏切り者にはなりたくない。考えると、いろいろと浮かぶ。
でも、今回のような災害や災難では、その罪は小さくない。
情報を受ける側は、鵜呑みにせずに、発信者もいろいろな都合を抱えていることを想像して、上手く活かすことが、肝心。
しかしながら「コミュニケーションリテラシー」を磨くことは至難の技だ。