#振り返り

これまでの会社生活などの振り返りや時事

属人化した組織の顛末

オリンピック組織委員会のトップが変わるようだ。散々、非難する一方で、余人には変えられないと、持ち上げたり、依存したりする。
このような、ガバナンスが全く効いていない組織に、どのような権限やら、予算が張り付いているのか、組織体制や執行ルールなども、あまり報道されない。
議論の余地のない稚拙な発言の表面だけを非難するだけでは、何も変わらないだろう。
このようなことがあると、結局は、属人的な組織と見なして、トップの独走や独断、性癖等のせいにするだけで、組織全体の脆弱性を分析せずに、うやむやで終わる。
排水バルブを閉め忘れた職員に、損害額の半分を賠償させた自治体があるらしい。
その業務は、どのようなマニュアルや委託仕様書になっているのだろうか。
そのバルブの操作責任や開閉作業の手順は、組織として明確化していて、職員は、それらに違反していたのだろか。
何か問題が起きても、特定の個人を犯人にしてお茶を濁すことが多い。
失敗した個人を非難、排除するだけで、失敗から学ぼうとしない組織は、いずれ淘汰される。
オリンピック組織委員会は、トップが少し、場を賑わす発言をし過ぎて、脱線したようだが、組織的な背景が、きっとあるはず。現に委員の8割は男だ。他の委員は、何をしているのかといいたい。
日本は、組織的、体系的、戦略的、大局的な作戦が、下手だ。何かあっても、原因や責任があいまい。失敗から、学べない。
今回も、体調が万全ではない高齢者に、散々、嫌な調整やら、裏仕事をさせたあげく、失言をとらえて引きずり下ろす。背後で、したたかに動いている勢力があるはず。
間違いなく、東京オリンピックの開催は遠退いた。まさに、オーンゴール。