#振り返り

これまでの会社生活などの振り返りや時事

恥を知れ

歴代最長の在任期間を誇る元総理が、選挙応援演説中に凶弾?に倒れ逝去した。アメリカのように銃所有が認められてはいない我が国で、このような犯罪が起き、それを阻止できなかった。マスコミなどの関心の多くは、加害者に向けられているが、待てよといいたい。一体、どのような警備態勢が敷かれていたのか?!

まさに「安全神話」が警備当局などにもあったのだろうか。ゴルゴ13を持ち出すまでもなく、個人にとって危険なものは、背後から襲われるリスク。報道で見る限り、キョロキョロ当たりを見渡す、まさに「怪しい人物」が背後に立っているにも関わらず、それを見逃し、1発目の爆発音で警備対象者を守る動作はなく、自らを守るようにしゃがみ込むお粗末さ。加害者の動きを阻止する行為も一切ないようだ。倒れてから、追いかけても手遅れだ。

この際、徹底的に警備態勢を全国レベルで検証して、法改正を含む改善が必要だ。そのなかには、FBIのような全国レベルの捜査当局の設置を含むべきだ。非武装中立などと念仏を唱えるような勢力がある限り、しかし、きっと、何やかやと骨抜きの対策になるのではと危惧される。

原子力発電でも、大きな過ちを起こした日本は、今回も同じような悲劇を起こしてしまった。教訓は全く生かされていない。

原子力では、電源系統が強固な日本では長時間の全電源喪失など起こるはずもないとの根拠のない慢心で11年前に悲劇が起きた。

銃や爆発物の規制が厳しいなかで、銃器や爆発物による選挙演説中の破壊活動などありえないとも感じられる警備態勢のなかで、世界に誇るべき指導者を失った今回の悲劇。

「想定外」ばかり、都合のいいように勝手に作り上げ、見えない「空気」を読むことに追われる我が国。多面的で多様な視点を排除しがちな島国、日本。

マスコミなども、犯人ばかり追いかけないで、大きな視点で今回の悲劇をとらえるべきだ。まさに「恥を知れ!!」といいたい。