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読解力

日本の子供の「読解力」が、国際的に見て、また低下したと話題になっている。このようなランキングは、そもそも「眉唾」のところがあるので、一喜一憂するのは、それこそ、自身の読解力を問われかねない。たとえば、SNSのせいなどと決めつけるのは、得策とは言えない。国際的な比較よりも歴史的な比較のほうが、個人的には興味深いが、残念ながら知見をもたない。

ふと浮かんだことは、共通テストかなにかで記述式問題を出すことに異論が多かったこと。大人の多くが、記述式問題の採点の公正性などに不安がある状況で、子供の読解力を心配するのは笑止。合理的思考を育てるには難点がある日本語を使う民族として読解力を着けたいと思うなら、試験に記述式を用いることを恐れるなと言いたい。

そう言えば、記述式問題の採点の難しさなどを評価した調査が、マスコミで紹介された。模範解答には三つのポイントが示され、採点に利用したらしい。この三つが、全てではないはずで、まさに採点者の力量が問われる。

公正性や公平性を言い訳に、人間として不可欠の資質や能力を磨くことをおそれる国が、原子力発電のような、しっかりした覚悟と合理性思考で担保されるものと、うまくつきあうことは難しい。